2012/07/09

小金井まつりは大成功

 
 発達支援の講演会からちょうど1週間たった7月7日(土)は、都立小金井特別支援学校の夏祭りである「小金井まつり」が開催されました。夏祭りですから、盆踊りはないものの、在校生や地域のさまざまな団体が模擬店を出店し、アトラクションには小平市で活動する太鼓メンバーやバンド演奏などもある賑やかなイベントです。黄金ネットワークにとっては、クリスマス会と並ぶ大事なイベントで、初参加は今をさかのぼること8年前になります。当初は父親有志の出店参加は珍しがられましたが、今や立派な常連として参加させていただいています。私たちの模擬店では輪投げゲームでUFO キャッチャー系の景品と、その奥に隠してある(?)カブトムシたちが主役のお店でありまして、これがなかなかの人気なのです。毎年常に行列ができる店として有名なのですよ。


 しかし、今年はピンチでした、カブトムシの供給が。春先の低温の影響か、雑木林に行ってもカブトムシがいないのです。しかも例年よりまつりの日程が1週間ほど早いという悪条件が重なり、直前まで頑張ってみたものの捕獲できたのはたったの3匹というありさま。直前の思いつきで「カブトムシ券」の発行を思い立ち、楽しみに来てくれた子どもたちにはチケット制にして、後日成虫になったカブトムシをお届けすることにしていましたが・・・、前日メンバーのKさんが懇意にしている農家さんから30匹近くの成虫を分けていただき、なんとか事なきを得たというのが本当のところです。


 今年は雨のために会場を体育館に移して行われましたが、多くの子どもたちが、ドキドキしながら輪投げに挑戦し、念願のカブトムシをゲットした時のうれしそうな顔にたくさん出会うことが出来ました。また、毎年こんな風に模擬店スタッフとしてお手伝いいただけるたくさんの仲間たちに感謝、感謝・・・。お疲れ様でした。
カンパーイ。

2012/07/01

講演会のご報告

昨日、6月30日小金井子育て・子育ち支援ネットワーク協議会と黄金ネットワークの共催による講演会「子どもの発達支援と地域連携」が、講師の明治安田こころの健康財団 子ども療育相談センター 新井利明センター長をお招きしておこなわれました。6月月末の日曜日の貴重な時間を割いてご参加いただいた皆様には厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
会場は大入り満員となり、子どもの発達支援に対する市民の皆さんの関心の高まりを実感することになりました。市民掲示板への掲示、報道各社へのプレスリリース、市報掲載などの告知の効果もあったのかなと思います。参加者の皆さんにお願いしたアンケートの集約などはこれからの作業になりますが、会場は新井先生の人の心を掴んで離さない話術に引き込まれている雰囲気で、講演会に続きおこなわれた意見交換会でも、ひとつ質問すれば10の答えが、先生の笑顔とともに返ってくる・・・。わが子の困難を抱えてどうすることもできなかった苦しさ、残念さを訴える方のお話にも、その苦しさに寄り添いつつ、他の参加者も共有できるような的確な回答をされていたことが印象に残りました。
小金井市でも来年10月に「発達支援センター」が開所するわけですが、施設の運営は実績のある法人に委託することを表明しています。今ここで民間委託の是非について論ずることはしませんが、委託するならば「丸投げ」にはせずに、行政がふさわしい専門部署を設け、障がい児支援の地域連携に尽くすべきではないかと考えるところです。そのためには、行政自身が地域資源をしっかりと理解し活用していくことが重要です。そのために欠かせない地域連携の在り方について検討できる時間が多く残されているわけではありません。こういった厄介な課題・問題を解消する魔法はないと思います。問題に向き合い、努力するしかないのです。障がい児の父親の会として今回の講演会でも各方面から注目されている私たちに何が出来るのかはわかりませんが、障がいを持って生まれてきた私たちの子どもにとって生きやすい地域を目指して、行政や市民がともに歩んでいけるような地域づくり、まちづくりを考えていきたいと思います。

2012/06/23

おさんぽ(公民館だよりから)

 「公民館だより」に掲載された「オサンポ」です。ピノキオ幼児園に通っていた方に実際あった話です。障がいというものの姿を皆さんに知っていただきたいと、黄金ネットワークのAさんが寄稿してくれました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ボクは、東小金井駅近くにある障がいのある子どもが通う訓練施設、ピノキオ幼児園に通っていました。先天性の脳機能障害といわれる「ジヘイショウ」です。 ボクの苦手は、「お友達と遊ぶこと、蝉(せみ)の声、自転車のブレーキの音、お椅子にじっと座っていること。」好きなことは、「電車を見る事、一人で積み木を並べること、赤い色」です。 ピノキオのお友達には歩くのが苦手な児、夜ネンネしない児、食べることが大変な児、言葉がうまく言えない児、みんな少しだけやさしい人達のお手伝いが必要な子ども達です。 ボクが四歳のころ、ママ・パパを悲しませていたのは「お手手つなぎ」がとっても厭なことだったのです。 ある日、突然パパとママとお手手つなぎができなくなりました。どうしてかボクにもわかりません。ピノキオ幼児園では、お天気のよい日は、一時間くらいお散歩をします。桜の花びらを浴びて広い公園で蝉の声を聞いて、秋風に誘われて枯れ葉を踏んで元気に歩きます。ボクはいつのまにか先生とお手手つなぎをしていました。それがとても楽しくてうれしかったのです。ある日、通園バスで帰る僕を待っていたママに、お散歩と同じに「お手手つなぎ」しました。ママは驚いてボクを見つめ、目にいっぱい涙をためて、ボクを抱きしめたのです。ママの涙がボクの顔(ホッペ)を流れていきました。 ボクは、ピノキオで歩いた散歩道をパパ、ママ、オジイチャンと一緒に歩いています。

2012/06/09

講演会「子どもの発達支援と地域連携」のご案内

 6月30日(土)講演会のご案内です。黄金ネットワークでは、小金井市に平成25年10月に開設が予定されている子ども発達支援施設の業務について学ぶための勉強会を昨年夏以来重ね、11月には清瀬市の子どもの発達・交流センター「とことこ」の山﨑センター長をお招きした講演会開催を開催してきました。小金井市にはこのような施設もなかったので、必要な業務をどのようにして構築していけばいいのか、市が施設の基本構想を示すことも出来ず、東小金井駅北口区画整理事業による移転という事情があるために、施設建設スケジュール優先で検討が進み、業務内容の検討が遅れたままの状況で現在に至っています。現在市でも子どもの発達に関わる3部(学校教育・福祉保健・子ども家庭)所管の7課が庁内検討委員会での検討を始めたのと同時に、市民の自由参加形式での意見交換会が月1回ペースでおこなわれるようになりました。このことは私たち黄金ネットワークが、以前から主張していた市民参加でのニーズ集約が、ここにきてやっと実現したということになるわけで、この間の担当部局の奮闘には感謝しています。私たちもこの意見交換会には積極的に参加し、推移を見守っているところです。これとは別に、独自に他の自治体の施設見学や関係者への聞き取りを続けています。施設を設置した自治体それぞれの工夫があり、また課題を抱え、その課題を解消しようと努力している様を見せていただいています。どの施設も独自の工夫を凝らして子どもの支援に力を注いでいるわけですが、その施設の実力は、単に運営主体が、公設公営か公設民営かの違いとはまったく関係なく、施設業務を地域資源を活用した連携をどれだけおこなっているかということがおおきなウエイトを占めているのではないかと思うようになったのです。そんな思いもあり、今回は明治安田こころの健康財団 子ども療育相談センター 新井利明センター長を講師にお願いして、施設に求められる地域連携とは何かをお話しいただきます。 今回私たちが企画している講演会は、現在市が計画しているものに異論をはさむことが目的ではありません。子どもの療育ということでは、素晴らしい経験をお持ちの新井センター長に、施設に必要な地域連携とはどのようなことかをお話しいただくものです。 黄金ネットワークの企画ですが、私達が所属する「小金井子育て・子育ち支援ネットワーク協議会」の今年度の勉強会・講演会部門で採用された講演会企画ということになり、運営費補助をいただく事業です。定員は90名。問い合わせ・申し込み先は、市民協働支援センター準備室 Tel&Fax:042-385-7767 Mail:kyodo@ion.ocn.ne.jp までお問い合わせ、申し込みください。 この事業は、東京都新しい公共支援事業と(財)キリン福祉財団の助成金交付団体です。

2012/05/18

幼児期発達障がいワークショップのお知らせ


発達障がいの子どもは、大人から見て「困った子」ではなく、「本人が困っている子」だと言われるようになってきました。でも、実際は何を、どのように困っているのかは、本人に寄り添いたいと思っている大人も、うまく受け止められていません。そんなことから障がいを持つ子どもの立場にたって、五感を通して感じてみようということで、ワークショップ企画のお知らせです。  日時:平成24年5月25日(金)13:00~15:00 場所:小金井市桜町2-8-13 小金井市桜町上水会館2F和室3 内容:①紙しばい「みんな、なかま」 ②4つの疑似体験 ・伝わるかな? ・こんなふうに聞こえることも ・手先を使ってみよう ③家族の思い、家族の願い 主催:黄金ネットワーク(障害児の父親の会) 定員18名 先着順となりますが、まだまだ余裕があります。ぜひ体験してみてください。  連絡・お問い合わせは、このブログのメールフォームにてお願いします。

2012/04/07

キリン福祉財団助成金贈呈式

黄金ネットワークでは、昨年キリン福祉財団の助成金の申請を申し込んでいたのですが、2月に助成金の交付が決まったという知らせが届いていました。昨日4月6日にキリン本社にて贈呈式がおこなわれ、会長の景山、鈴木が参加してきました。

 
















偶然ですが、小金井市で児童養護施設退所者のアフターフォローをおこなう「ゆずりは」さんも助成決定団体として贈呈式に参加していました。ここは、黄金ネットも参加している小金井市の「子育て・子育ちネットワーク協議会参加団体で、個人的にも以前からお話を聞いてみたいところだったので、贈呈式後の名刺交換で代表の高橋亜美さんとお話が出来たことはありがたかったです。児童養護施設に入所する子どもさんの背景には発達障がいの存在があると言われていることは知っていましたが、実施かなり高い確率で発達障がいがあるということを話されていました。障がいは子ども本人だけでなく、保護者側にもある場合があるということで、後日、改めて伺いたいお話です。

 





この日の贈呈式に参加したのは、多摩地区の助成が決まった10団体でした。今年助成金の申し込みを申請した団体総数は383団体で、このうち助成金が交付されたのは145団体。申請した団体のうち、決定したのは38%ということで、決して低い競争率ではありませんでした。助成金は、制度や法律の谷間にあり、援助が届いていない子育ての現場に光を当てる市民の活動を援助するためのものであることから、様々な活動をしている団体さん、任意団体、NPO法人が助成を受けることになりました。
 黄金ネットワークでは、今回の助成金を活用し、6月30日に子どもの発達支援関連の講演会企画を計画しています。地域が連携して子どもの育ちを支えていくためにはどんなことが必要で重要なのか、講師の先生のお話を伺い、参加者みんなで考えてもらう企画です。詳細は決まり次第このブログにもアップしていきますので、どうかご期待ください。

2011/10/07

発達支援隊


 小金井市の子どもの発達支援を協議するために黄金ネットワークが声かけをさせていただいておこなった意見交換会は、3回目は台風が接近する9月21日におこなわれました。同じ内容で続けて3度も説明する機会は初めてだったので、私スズキにいい勉強になりました。何が問題なのか少しづつわかってきたような気がします。3回おこなって得られたことは、この問題は、いわゆる障がい児の関係者だけでいくら話しても限界があり、それを乗り越えていくためには、この問題が検討されていること自体を市民に広く知らせることがとても重要、ということが参加者の共通認識として持てたことでしょうか。
 そうして話し合った結果、市民にも開かれた形での意見交換や、講師をお願いしての講演会を企画することになりました。日時は11月13日(日)午後1時30分~16時30分。会場は本町5丁目の「上之原会館」で資料代として300円頂戴します。前半の講演は、清瀬市の発達支援センター「とことこ」の山崎センター長をお招きし、お話を伺う予定です。当日は保育も可能ですので担当秋山(090-3520-1175)まで事前にお問い合わせください。主催は、これまで積極的に関わってくださった皆さんということで、手をつなぐ親の会、かみるれクラブ、ひまわりママ、黄金ネットワークなどの共催。これに加えて小金井市の後援をいただいくことが出来ました。さらに小金井市民協働支援センター準備室のアドバイスも受けながら11月13日へ向けた準備に取り組んでいるところです。