2008/02/20

子どもの発達支援センター

 発達支援センターという言葉を初めて聞いたのは児福審の起草委員として国分寺市の施設を見学した時のことだ。小金井市と同じく就学前幼児の通所訓練施設である。施設は夏休み中で園児の様子を見学することは出来なかったが、その分施設長のお話をしっかり伺うことができた。この時の体験はその後の答申の起草作業に大きな影響をもたらすわけだが、その話はまた別の機会にしたい。
 児福審答申後、障がい福祉制度は「障害者自立支援法」により大きく姿を変えようとしている。いや、いまだに全体像が見えないと言ってもいいのではないか。これにより施設ごとに交付されていた補助金は当事者との契約により、利用者が利用した分だけ支払う、という方法に変わる。 
 これは自治体が独自にこれまで運営してきた就学前の幼児を対象にした通所訓練施設にも適用される。小金井市のピノキオ幼児園についてもこの問題についての検討が始まっているそうだ。
 今までは児福審の答申に縛られていたので運営主体の検討について目立った動きはなかった。しかしこれからは制度改正をきっかけにした施設再編が起こる可能性が出てくると思っている。このような問題を行政として検討するとき、検討の初期から情報を公開してその経過を私たちにも教えて欲しい、
といつも思っている。ピノキオでは駅前区画整理事業による施設の移転が決まっているが、これに関しても施設の青写真などは今のところ示されてはいない。全国にその名を知らせたゴミ焼却場の建設問題でそれどころではないのか・・・。
地域の福祉、とりわけ発達障がい児の支援について今後の施策の方向を示していくという意味でも上手な情報公開と市民参加を意識した検討を早く始めてもらいたいと思う。

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