2008/06/12

防災訓練

 
 
 先日の防災訓練でお披露目をした新兵器。「スタンドパイプ」という。 これを消火栓に接続し、ここからホースを延長する。これにより可搬ポンプや消防車がない場合でも安全に放水が可能になるのだ。放水は横に挿したハンドルをひね る。これが水道の蛇口にあたる。将来必ずやってくるとされる大震災だが、怖いのは震災が発生すると同時に数ヶ所でおきる火災だとされている。同時に数ヶ所でというのが怖いところで、このときに発生した火災に対し消防車が足りるかどうかは誰にもわからないのである。阪神淡路地震の時はこのために被害が拡大したとされている。それを教訓に、私たちは最悪の状況を想定し、地元防災組織で購入したものだ。これ一つで可搬式ポンプ1台分の働きが期待できる。ホースの口径は40mm。これならなんとか女性でも扱えるサイズなのだ。ホースの口径が大きいと放水量が大きいので火災を鎮圧する威力は大きい反面、水圧の反動が大きく筒先を保持する負担も大きいという原則があるのだ。スタンドパイプ1本と40mmホースが1・2本あればかなりの機動力で火災を鎮圧できるのではないか、というのが私たちの考えだ。同じ考えから東京の北区では消防車が進入できない細い路地の住宅密集地域に配備を始める、という新聞記事を見て検討始めたのが昨年の秋。それがこの6月になり、やっとデビューが果たせたというわけなのだ。自主防災組織には消火栓を使った活動は必要がないのではないか、という考えもあるそうだ。しかし、最悪の状況を想像した時「本当にそれでいいのか?」という疑問は小さくない。万が一という時にこの装備が活用できるように安全管理面も含めた訓練を重ねていく必要があると思う。
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