2008/09/11

内部検討委員会

 小金井市立けやき保育園とピノキオ幼児園の敷地は区画整理事業の対象区域にある。児福審答申では、この計画が具体化した時点で施設のあり方を含めた検討の必要性を指摘し、この時に施設利用者を交えて施設の形態、運営主体についての具体策を検討するべき、と書いた。
 答申から早2年半、ようやくけやき/ピノキオ施設移転の検討が始まるらしいということがわかった。これも区画整理事業進展の成果である。 先日、ピノキオの保護者会「たけのこ会」に対して担当する保育課より「内部検討グループメンバーの推薦について」というお願い文が出されたからだ。
 検討グループの目的は「区画整理による移転後の保育環境等について保護者の意見を伺うため」である。
1.内部検討グループにおける検討内容
(1)現在の施設利用における問題点の抽出
(2)他市の保育施設の視察
(3)新しい施設に求められる施設整備項目の抽出
(4)児童福祉施設最低基準法令適合確認
(5)遊具選定の検討
(6)移転計画の作成
(7)その他
2.内部検討グループの検討期間及び会議時間
〇 H20年9月~移転終了まで。
 月1~2回程度、各回平日夜間又は土日の概ね2時間
3.(Pから)推薦する保護者数
〇 竹の子会から2名。(長期にわたり出席可能な方)
4.謝礼 〇 なし
5.保育 〇 会議時間中の保育はなし・・・という内容。
検討が始まることは歓迎したい。利用者にも事業者にも収穫が大きいことを願うばかりである。ただし疑問に感じる部分がある。まず1番目。それは今年9月から移転終了まで、という長期の任期。ピノキオは保育園でも幼稚園でもない。園児の状況によっては年度途中の転園もある、15名定員のうち1年で半数近くが入れ替わることもある施設である。このような子どもを預けている保護者に対して「長期」というのはかなり条件が厳しいはずである。2番目は会議時間中の保育がないこと。これも就学前の子供を抱える保護者にとってキツイ条件だろう。しかも、この文書は8月20日付で、締切は8月29日だからほんのわずかな時間しかなかったのである。
このような悪条件でメンバーの推薦はできたのだろうか?
内部検討メンバーという名前も少しイヤな感じがする。利用者の代表以外のメンバーがこの文章では明かされていないからだ。メンバーの構成は保育課が決めてしまうのだろうか?ひどく限定的な狭い範囲で物事を進めようとしているのではないか、という危惧を感じている。ピノキオが抱える問題を根本的に解決するためには施設を単独で検討してもあまり意味がないのだ。もっと広く開かれた会議にすべきである。
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