2008/01/10

障がい児の失踪

 このブログでも紹介したが、失踪して1ヶ月以上たった1月8日に岩田和輝君が発見された。(彼は成績優秀でスポーツ万能だといういうことなので、一般的な障がい児のイメージとは少し違うかもしれない。彼の障がいを同定することが目的ではないが、もしかして彼はアスペルガーなのだろうか? )
 彼の自宅は神奈川県の港北地区だが、発見は千葉県である。保護のきっかけが自動車との軽い接触事故だったにもかかわらず、たいした怪我もなかったという幸運にただ驚くばかりだ。彼は自転車に乗り千葉県にいて車と接触した。その行動力、生命力は驚異的。発見されるまでのご両親の気持ちを想像するとつくづく無事でよかったと思う。しばらくは疲れを癒し、家族でいることの幸せをかみしめて欲しい。そうしてもう少し時間が経ち、もし余裕が出来たら行方不明でいた間に彼がどのような生活を送っていたのか教えて欲しいと思うのだ。暖冬傾向とはいえ12月のほとんどと正月を1人で暮らしていたわけで・・・。
 「本来ヒトは善人である」という性善説を証明することになるのか、それとも単なる奇跡なのか。とても気になるなあ。
 それから気になったことが一つ。失踪当時に流れた「捜索依頼」情報の中に、彼の母親の携帯番号までが無造作に公開されていたものが数件あったことだ。こちらに流れた情報でも番号は記載されていたのだが、他の情報ネットワークへの「転載お願い」の際には情報が錯綜することを防止するために母親の携帯番号は伏せるように、という一文が添えられていたのだが・・・。
息子さんが失踪して混乱する状況の中で情報提供も含め、事件に対する問い合わせの電話が母親の携帯に殺到していたらどうだっただろう。母親の携帯にかける電話は「発見の知らせ」だけにしたほうがいいだろうと思ったのだ。失踪から日にちが経ち警察が公開捜査を始めていた段階で、問い合わせ先も警察署を含めて2ヶ所あった。この時点で情報は整理されて家族に伝えるための環境は整備されていたのにも関わらずだ。悪意はないにせよ結果的には一部のネットワークは提供された情報をそのまま垂れ流したのではないか。ここが残念だ。ありとあらゆる情報ツールが備わった昨今だが、それに接するヒトの意識はどうなのだろう。そこが問われるケースだと思う。

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