2014/10/02

つなぐということ(9月28日講演会のご報告)



 9月28日(日)午後1時から萌え木ホールで開催された講演会「発達障がいに最新知見を学び、発達支援の地域連携を考える講座」は、会場の定員を超える来場者で、当日直接会場にいらした方には定員オーバーのために入場をお断りするという事態になりました。2012年6月の「子どもの発達支援と地域連携」講演会の時とまったく様子が同じで、「発達障がいの最新知見」と発達障がいの支援に欠かせない「地域連携」という2つのテーマに対する市民の皆さんの 高い関心を裏付ける結果と考えています。第1部講演会では神尾陽子先生より、ASD(自閉症スペクトラム)児の早期発見のメリットについて、支援の必要性を早く発見し、その子にとっての最適な支援につなげ、支援を連続して行うことの大切さについてのお話でした。現状では、発達障がいのある人々のニーズの把握が充分でないために対応が不十分なこと、適切な支援と対応がなされないと、思春期以降に「心の病気」を引き起こす可能性があるなどの課題も示されました。
 第2部では、障がい児保護者の皆さんと、行政の子育てに関する担当者(学校教育、保育士、保健師、幼稚園の園長先生、児童発達支援センターきらりの職員)をパネリストにお招きした意見交換を行いました。保護者の皆さんには、おひとりずつ違うお子さんの障がいと、それぞれのお子さんが支援につながるまでの過程と困難について伺い、行政担当者にその現状を語っていただきました。保護者が何に困った(困っている)のか、担当する皆さんに伝わったでしょうか。
 就学前は3歳児健診を過ぎると就学まで健診の機会がありません。子どもたちがこの期間を過ごす保育園や幼稚園などの職員が感じている、個別の配慮や支援が必要な子どもたちのニーズを把握し、いかにして適切な支援につなげるのかが重要です。小金井市には特別支援ニーズを受け止める拠点として、児童発達支援センターきらりがあります。しかし、保育士や幼稚園教諭が支援の必要性に気づいていても、保護者の了解なしには支援につなげることができません。私たちはここが一番の課題 と考えています。保護者は自分の子どもが幼稚園や保育所の集団生活の中でどういった行動をしているのかは知りません。子どもに毎日接している職員でしかわからない子どもの姿の中に、潜在する支援ニーズがあるのです。5歳になった時点で、子どもたち全員に発達検査をすれば個別の支援ニーズが把握できるわけですが、誰が検査するのか、保護者の理解や支援はどうするかなど、解決すべき課題も多いと感じています。今回講師をお願いした神尾先生からも、こうした課題解消のためには、子どものニーズを把握して、保護者の気持ちに寄り添い支援機関につないでいく地域のネットワークづくりが欠かせないとのお話でした。また、神尾先生自らもこうしたネットワークづくりにぜひとも協力したいとの力強いお申し出をいただき嬉しい限りです。私たちが高いカベと感じている学校教育との円滑な接続などについての建設的提案につなげていきたいと思います。
 また、企画の段階から学芸大学の高橋智教授と高橋研究室門下の先生や学生の皆さんにも多大なご協力とご支援をいただいたことも特に記しておきたいと思います。不器用で理屈ばかりなオヤヂたちの小競り合いを軽くいなしてお付き合い下さったひまわりママ代表のOさん初めとする皆さん、受付や保育を引き受けて下さった多くの皆さんにも感謝、感謝で頭が上がりません。今回のようなビッグな企画を成功に導いてくれたすべての皆さんに感謝です。
 これまで黄金ネットワークでは「行政が動かないなら自分たちで動いてみよう」と体を動かし活動してきました。この活動を理解してくれた方々のネットワークは、これからの小金井の新しい芽となる予感がします。愚痴をこぼさず、あきらめずに続けていく市民の情熱こそが、デリケートで微妙な問題を少しずつ溶かしていく力になるのではないでしょうか。
 最後に業務連絡。このジャケットが会場の忘れ物として届いています。どなたか心当たりの方がいらっしゃいましたら、黄金ネットワークメール  koganenetwork@gmail.com  までご連絡ください。

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